最初の3歩

最初の1歩だけでは不親切ですがかと言って10歩までお伝えできる専門性はございませんので3歩目くらいまでを応援できればと自分の経験を書くブログです。都市伝説と運動と料理とマーケティングが好きです。

陰謀

今週のお題「読書感想文」

 

f:id:kabayakijp:20200830135756j:plain



映画の世界のような日々になりましたが

ウイルス発生源について

解明される日は来るのでしょうか。

 

ただ、不謹慎かも知れませんが

一市民では知り得ない陰謀について

思いを巡らせるのは大好きです。

 

陰謀を題材にした作品を読みました。

 

「GEQ」著:柴田哲孝(角川文庫)

GEQ=Great Earth Quake

人工地震兵器(!)を題材にした小説です。

 

トンデモ本かと思いきや

読み進めるうちにこれマジなんじゃ

と思わされる一冊です。

 

 

1995年1月17日の阪神淡路大震災を中心に

(9.11についても触れたりしながら)

世界の大地震の「人工説」に

主人公とパートナーが迫っていきます。

 

作者の柴田先生は

「TENGU」「KAPPA」など

タイトルだけ見ると奇想天外系と思われますが

ノンフィクションも手掛けられています。

 

このGEQに関しては

県や陸上幕僚監部の公的組織や

主要紙・大手出版社などの膨大な資料が

参考文献として記載されています。

 

こうした資料をベースに

作中にはいくつも刺激的なエピソードが登場します。

 

1:地震の1カ月前から米自動車大手

(3社全て!)が寄港地を神戸から変更。

2:欧米人400人ほどが地震直後に

船をチャーターし避難していた。

(読売新聞に記事あり)

3:震災当時の県内外国人居住者は

約10万人だったが米国人の犠牲者は

ほとんど出なかった。

4:関西学院大学教授の報告書によると

震災特需により5年で10兆円の経済効果が生じた。

5:兵庫県庁の自衛隊への派遣要請が

「不自然に」遅かった

 

特に5についてですが

県庁が、”非公式に”姫路の第三特科連隊に出動要請を出したのが、1月17日の午前10時。すでにこの時点で、震度7地震が発生してから4時間14分が経過していた。もし長田区などの火災が地震発生後5〜6時間で最盛期を迎えるという推測が正しいとするならば、その直前だ。それから出動しても、派遣部隊が現地に到着する頃には火災はピークを過ぎている。完全に手遅れなことは、わかりきっていた。 p278

 

  5:46 地震発生

10:00 出動要請 

13:00 部隊到着 

 

自衛隊法によると災害派遣には

都道府県知事の要請→防衛庁長官が命令

という手順が必要なようですが

遅すぎじゃないでしょうか。

 

さらに、これは事実になりますが

当時の兵庫県知事は19年後の2014年

交通事故で亡くなられています。

 

2点気になったので検索してみました。

①交通死亡事故の遭遇率

②事故状況

 

①交通事故による24時間以内の死者数

3215人(令和元年。警察庁

 

死亡事故に遭遇する確率は

非常に低いと言えそうです。

 

②後部座席に乗車していた知事の車に

赤信号を無視した車が衝突。

 

私の愛車のコンパクトカーでなく

運転手付きの黒塗りのごっつい堅牢な車に

乗車されていたと推察します。

 

様々な妄想が尽きません。

陰謀モノがお好きな方はぜひ手に取ってみて下さい。

 

GEQ 大地震 (角川文庫)

GEQ 大地震 (角川文庫)

  • 作者:柴田 哲孝
  • 発売日: 2012/02/25
  • メディア: 文庫