陰謀
今週のお題「読書感想文」
映画の世界のような日々になりましたが
ウイルス発生源について
解明される日は来るのでしょうか。
ただ、不謹慎かも知れませんが
一市民では知り得ない陰謀について
思いを巡らせるのは大好きです。
陰謀を題材にした作品を読みました。
「GEQ」著:柴田哲孝(角川文庫)
GEQ=Great Earth Quake
人工地震兵器(!)を題材にした小説です。
トンデモ本かと思いきや
読み進めるうちにこれマジなんじゃ
と思わされる一冊です。
1995年1月17日の阪神淡路大震災を中心に
(9.11についても触れたりしながら)
世界の大地震の「人工説」に
主人公とパートナーが迫っていきます。
作者の柴田先生は
「TENGU」「KAPPA」など
タイトルだけ見ると奇想天外系と思われますが
ノンフィクションも手掛けられています。
このGEQに関しては
県や陸上幕僚監部の公的組織や
主要紙・大手出版社などの膨大な資料が
参考文献として記載されています。
こうした資料をベースに
作中にはいくつも刺激的なエピソードが登場します。
1:地震の1カ月前から米自動車大手
(3社全て!)が寄港地を神戸から変更。
2:欧米人400人ほどが地震直後に
船をチャーターし避難していた。
(読売新聞に記事あり)
3:震災当時の県内外国人居住者は
約10万人だったが米国人の犠牲者は
ほとんど出なかった。
4:関西学院大学教授の報告書によると
震災特需により5年で10兆円の経済効果が生じた。
「不自然に」遅かった
特に5についてですが
県庁が、”非公式に”姫路の第三特科連隊に出動要請を出したのが、1月17日の午前10時。すでにこの時点で、震度7の地震が発生してから4時間14分が経過していた。もし長田区などの火災が地震発生後5〜6時間で最盛期を迎えるという推測が正しいとするならば、その直前だ。それから出動しても、派遣部隊が現地に到着する頃には火災はピークを過ぎている。完全に手遅れなことは、わかりきっていた。 p278
5:46 地震発生
10:00 出動要請
13:00 部隊到着
という手順が必要なようですが
遅すぎじゃないでしょうか。
さらに、これは事実になりますが
当時の兵庫県知事は19年後の2014年
交通事故で亡くなられています。
2点気になったので検索してみました。
①交通死亡事故の遭遇率
②事故状況
①交通事故による24時間以内の死者数
3215人(令和元年。警察庁)
死亡事故に遭遇する確率は
非常に低いと言えそうです。
②後部座席に乗車していた知事の車に
赤信号を無視した車が衝突。
私の愛車のコンパクトカーでなく
運転手付きの黒塗りのごっつい堅牢な車に
乗車されていたと推察します。
様々な妄想が尽きません。
陰謀モノがお好きな方はぜひ手に取ってみて下さい。