【マーケティング】勝ちたかったら集中しろ!という話です
こんばんは。
戦略とは
経営資源の配分を決める
ことだと書きました。
配分というと
均等に分けることも
どこかに集中することも
配分ですよね。
今回は勝ちたいんなら
集中しろ!!
ということについて書きます。
1:均等と集中
もうずいぶん昔の話ですが
代理店として企業の販促を
担当していました。
先方のオーダーは
「TVも雑誌も新聞もWEBもPRも」
満遍なく打ちたいとの要望です。
予算は限られているので
均等に配分する
ことになります。
競合に比べて
資源が圧倒的に多いなら
均等に配分しても勝てます。
でもそんなことって
あまりないですよね。
そうなると
集中が求められます。
あれもこれもでなく
勝たなければいけないところを見極めて
集中しなければなりません。
ところで
何で集中は難しいのか?
という問いが生まれます。
それは
満遍なくやると安心するから
だと荒木先生はおっしゃいます。
勝利を求めるなら
ここぞというところでは
決める!必要があるのですね。
2:集中の効果
例えの話です。
5つのメディアに予算投下するとして
自社資源:1000万円
競合資源:1200万円
両社ともに均等に配分すると
TV 雑誌 新聞 WEB PR
自社 200 200 200 200 200
競合 240 240 240 240 240
➡︎0勝5敗(全負け)
一方
競合が均等に配分するときに
勝たなければならない点に集中できると
TV 雑誌 新聞 WEB PR
自社 250 250 250 150 100
競合 240 240 240 240 240
➡︎3勝2敗(辛勝!)
たとえ資源が不足していたとしても
勝負所を見極めて
集中すれば勝てる
のですね。
3:勝ち負けライン
英語では
Sufficient Line(十分なライン)
と言います。
資源が100あって
5つのメディアに20ずつ均等に
割り振ったとします。
消費者の認知を獲得できる投下量が
30のラインだったとしたら
結局すべての投資が無駄になります。
例えば
中高生に向けたチョコを
新発売するとして
あれこれ均等に割り振った結果
CMは土日の日中に1本だけとなったら
この投資はおそらく無駄になります。
CMが重要であると決めたなら
認知獲得に十分なラインを超えるため
他施策を捨てて予算を集中する
といった決断が必要となります。
4:まとめ
戦略とは経営資源の配分のことです。
足りない資源を分けて集中するから
勝てるようになります。
分けないならば
それは戦略がないということなので
勝利は危うくなります。
案件の担当者には
負けられない箇所を見極めて
決断をする強い意志が
必要なのだなあと思います。
マーケティングって面白いですね。