探究
今週のお題「読書感想文」
【探究】
ある物事の真の姿・あり方をさぐって見極めること
「不思議」と言われている様々な出来事について
探究した書籍を読みました。
オカルト・クロニクル
著:松閣オルタ(洋泉社)
古今東西の15の奇妙な出来事について
著者が真相を探ります。
「怪事件専門ルポライター」として
企業勤めをしながら研究されている先生です。
古い話も多いのですが
新聞、雑誌、国内外のネット(怪しいもの含む)の
膨大な資料に当たり検証されています。
案件によっては
現地を取材されているとのことで
「好き度」が半端ないことが伝わってきます。
特に面白かった2件をご紹介します。
■ディアトロフ峠事件
書籍が出ていたりアンビリーバボーで
特集があったので
有名な事件だと思います。
ロシアで起こった事件で
大学生を中心とした9人の登山隊が怪死します。
1月の雪山なのに服を脱いでいたり
遺体の一部が欠損していたり
放射能を浴びていたり
遭難→凍死ということではなく
異常な最期から注目された事件です。
私も雪山に登るのですが
登山者と小屋の従業員くらいにしか
遭遇しない静かな世界です。
雪山と悲惨な状況の
ミスマッチがものすごく恐ろしく感じました。
恐ロシア。
■青年は「虹」に何を見たのか
虹を見て地震を予知したという
椋平廣吉さん(1903〜1992)についての考察です。
・1923年9月1日 関東大震災
・1925年5月23日 但丹烈震
・1927年3月7日 北丹後地震
・1930年11月26日 北伊豆地震
を予言したとされたようですが
その科学的根拠について
多くの科学者が真偽を確かめることになりました。
自然現象とか生物の行動で
地震の前に観測されると言われる現象を
宏観異常現象と呼ぶようです。
ナマズが暴れてるとか
カラスが日中に騒ぐ
といったやつです。
虹→地震に
因果関係があるのか
再現性はあるのか
これを科学的に証明できたのか
という話です。
個人的には
見える人っていると思ってます。
書き忘れました。
これも予知したようですが
検証する術がなくて困りました。
困っチャイナ。
その他にも
■熊取町七名連続怪死事件
■京都長岡ワラビ採り殺人事件
■井の頭バラバラ殺人事件
など
タイトルだけでそそられるものや
昭和・平成の事件の真相に迫ったエピソードが
収められています。
軽やかな語り口とユーモアによって
作者と一緒に考察できる一冊です。
ぜひお手に取ってみて下さい。