【書評】熱量が物凄いマーケティングの教科書
こんにちは。カバヤキです。
マーケティングの第1歩にぜひおすすめしたい一冊です。
USJを立て直したことで非常に有名な森岡毅先生の2016年の著作です。
多くの方が既に手に取られたと思いますし今さら感はありますが、
とにかく「実戦」を重ねてきた作者ならではの文章は、
迫力があり、独自で、本当に分かりやすいです。
作者は氷河期と言われた1995年に就職活動をされています。
そして、厳しい時代に大手商社の内定を得ていたにも関わらず
「早くスキルを身に付けられる環境はどこか?」という軸で
P&Gへの就職を選択されたとのことです。
国内でのブランドマネージャーを経て、
世界本社(アメリカシンシナティー)へブランドマネージャーとして赴任、
壮絶な重圧を体験されたと書かれています。
その時に著者が置かれた環境はどんなものだったのか想像してみます。
30代前半でアメリカ本社に乗り込みブランドの責任を負う。。
日本で顕著な実績を残されたからの抜擢でしょうし、
非凡な能力を持たれているとは言え、
国内と海外の消費環境や商習慣の違い、言葉の壁など課題しか見えないのですが。
また、世界的企業でいくら多様性があるとは言え、
日本人がアメリカ本社に乗り込んで指揮を取るって。。。
人生をほぼ国内で過ごしている私からすれば、
もう漫画の世界やんという感覚です。
最近、将棋とか大リーグで若い力が大活躍で
漫画みたいな活躍だと言われてますよね。
ビジネス界で漫画みたいな活躍されているのが
森岡さんなのだと思います。
マーケティングについて、
本当に分かりやすく教えて頂ける名著なのですが、
作者について思いを巡らしてみると、
自分の置かれた環境なんて楽なもんだ!と元気になれる気もします。
【一番の学び】
経営資源の中で最も重要な資源は何か?それはなぜか?
まさに目から鱗でした。
マーケティングって何をするのかと疑問を持つ学生さんから、
わかったつもりを解消したい方にまで広くおすすめします。