最初の3歩

最初の1歩だけでは不親切ですがかと言って10歩までお伝えできる専門性はございませんので3歩目くらいまでを応援できればと自分の経験を書くブログです。都市伝説と運動と料理とマーケティングが好きです。

【書評】四半世紀前の名作

こんにちは。カバヤキです。

マーケティングの第1歩にぜひおすすめしたい一冊です。

 

アルライズ/ジャック・トラウト『マーケティング22の法則』

学ぶというより読み物として非常に楽しめます。

1994年第1刷ということで古い面もありますが手軽に読めると思います。

※私、怪談が好きなので怪談界になぞらえて紹介させていただきます。

 

 

「競争に勝つために我々が研究で導き出した22の法則を心がけよ!」

という前書きに始まり、最初からものすごくわかりやすい話を展開してくれます。

 

正直なところ私は冒頭2つの納得感がすごくて、

あとはどんな法則だったっけということになりました。。

 

■第1の法則・・・「一番手の法則」

マーケティングの基本的な課題はあなたの商品やサービスが他に

優っていることを顧客に納得させることだ、と信じている人が多い。”

 

しかしそうではなく、

 

マーケティングの基本的な課題は、あなたが先頭を切れる分野を

創造することである。”

 

皆さんに問います。

「日本で一番有名な怪談師と言えば稲川淳二先生。では二番目は?」と問われると

答えられるでしょうか?

 

そもそも怪談に興味がないとおっしゃらず、、

そのカテゴリーで自分が記憶してるものって限られるんだな

ということが腹落ちすると思います。

 

■第2の法則・・・カテゴリーの法則

”あるカテゴリーで一番手になれない場合には、

一番手になれる新しいカテゴリーを作れ”

 

皆さんに問います。

「日本で一番有名な怪談師と言えば稲川淳二先生。

では事故物件に住んでいる怪談師と言えば?」

 

・・・そうです。松原タニシ先生です。

 

他にも

「手相が見れる怪談師と言えば?」

「事故物件をWEBでまとめている怪談師と言えば?」

 

・・・正解です。島田秀平先生と大島てる先生ですよね。

 

一番になれないのなら、

一番を取れる新しいカテゴリーを作ってそこで一番になれというのが第2の法則です。

 

 

でもこれがすんなりうまくいかないのは、

ビジネスの世界では一番手がそれに対応をしてくるからなんですよね。

 

一番手としてはせっかく自分が気持ちよく仕事しているのに

周りで騒がれたら面白いはずありません。

 

なのでその動きを潰そうとしてくるのは必然なのですが、

それにも対策があります。

 

 

一番手がやれない、やる気が起きないカテゴリーを

考えるということです。

 

稲川淳二先生は先日の怪談ナイトで73歳とおっしゃってました。

 

流石にこの年齢で事故物件に住むことはないでしょうし、

WEBで事故物件まとめるようなこともされないでしょうね。

 

ビジネスの有名な話では、

歯ブラシも歯磨き粉も扱っているオーラルメーカーが

小型ヘッドの歯ブラシを出してきたメーカーに対応ができなかったということです。

 

なぜかと言えば、

総合メーカーは自社も追随して小型ヘッドの歯ブラシに乗り出すと、

歯磨き粉の売り上げ減が予想されたからです。

 

【書評】熱量が物凄いマーケティングの教科書

で紹介した森岡先生は、

”美しい戦略は相手との差を利用する”とおっしゃっています。

 

第2の法則の成否の鍵は、

自分たちが一番になれるかという視点に加え、

現在の一番手が対策をしてくるかどうかという視点も重要なのだと思います。

 

古い本ですが多くの学びを得られる名作だと思います。

ぜひ、22の法則を手にとってみてください!