最初の3歩

最初の1歩だけでは不親切ですがかと言って10歩までお伝えできる専門性はございませんので3歩目くらいまでを応援できればと自分の経験を書くブログです。都市伝説と運動と料理とマーケティングが好きです。

斬新な解釈

今週のお題「読書感想文」

 

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怪談はやはり夏に多く出版されますね。

 

ゾワっとする本を読みました。

 

怪談びたり 

著:深津さくら(二見書房)

 

怪談びたり

怪談びたり

 

 

ここ数年、TVやwebの怪談番組で

“怪談と結婚した女”として

活躍されている先生です。

 

見た目の印象と同じく文章も穏やかで

優しい人なんだろうなと感じさせます。

 

ただ、怖い話はたくさん収められています。

穏やかなのに怖いので”穏コワ”だと思います。

 

43篇が収録されていて

印象に残った3篇をご紹介します。

 

・3話「兄の部屋」

中学生の弟が兄が修学旅行で不在の間に

部屋に忍び込見ます。

ここで起こった怪異についての考察が

非常に新鮮でした。

 

不思議な体験談には

辻褄が合わなかったり何だったんだろうと

終わるものもよくあります。

 

この話の解釈は

怪談にまつわる?について

新しい視点だと思いました。

 

・17話「古民家喫茶」

京都の古民家を改装したカフェで

バイトをしている大学生。

 

たびたび不思議なことは起きていた。

あるお客さんの助言で安心したと思ったら。。

 

体験者が個人であると

勘違いとか記憶の誇張とかの

可能性も出てくると思うのですが

複数が体験すると

現実に起こったと認めざるを得ないので

怖いなぁ嫌だなぁと思います。

 

・35話「遊園地の写真」

フィルムカメラの時代に

写真店に勤務していた方の体験談。

現像した写真に写っていたものとは。

 

心霊写真と言えば稲川淳二先生の

「霊は写真の中で動く」という指摘が有名です。

この話の中の一枚一枚の写真の

”その後”も気になりました。

 

まだまだ残暑が厳しい毎日

ぜひお手にとってみてください。