最初の3歩

最初の1歩だけでは不親切ですがかと言って10歩までお伝えできる専門性はございませんので3歩目くらいまでを応援できればと自分の経験を書くブログです。都市伝説と運動と料理とマーケティングが好きです。

カーテン

今週のお題「怖い話」

 

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私が大学1年の時に体験した話です。

 

大学進学を機に実家を出て

東京で一人暮らしをすることになりました。

 

今から20年前なので

簡単に情報を入手することはできません。

 

また、田舎者ですので

東京の土地鑑など父母も含めて全くありません。

 

大学の斡旋なら間違いないという事になり

父母と一緒に入学前の2月か3月に東京の不動産屋に行った事を覚えています。

 

紹介された物件は

・新築アパートの1階

・6畳の1K、風呂トイレはセパレート

・角部屋で日当たり良好

・幹線道路から外れて静か

と十分な条件でした。

 

入学まで時間がないので

その日のうちに手続きを終え帰宅しました。

 

 

入学から1ヶ月ほどが過ぎ

一人暮らしにも慣れてきた頃でした。

 

アパートは南向きで

東側は緑道に面しています。

 

街灯はあるものの

夜になると人通りはほぼありません。

 

この東側に出窓があるのですが

ちょうど良いサイズのカーテンがなく窓には何も付けていませんでした。

 

ある晩寝ていると明かりを感じました。

 

眼鏡を掛け寝たまま周囲を見回すと

左手の出窓から部屋に向けてライトが当てられているようです。

 

?と思いながら視線が足元の窓の方に向きました。

外に出る普通のガラス窓でここにはカーテンが掛かっています。

 

カーテンレールとフックの部分に指がありました。

 

爪は真っ赤に塗られていて

中指だけが異様に長く伸びるのを見ました。

 

そこで記憶は途絶えています。

 

思い出したくないことは記憶に封がされるとも言いますが

あのとき他に何かを見たのかは分かりません。

 

不思議な体験でした。