Bz的
今週のお題「読書感想文」
【Bz】
アルバム曲にもやたら名作が多く
発表する作品全てに手を抜かない方々ですが
怪談本でのBzを発見しました。
怪談始末
著:郷内心瞳(KADOKAWA)
2014年の作品ですが
今でも初読の感動を覚えています。
全編レベルが高いです。
先生は「拝み屋」を営まれていて
書いて字のごとく「拝む」ことが仕事です。
依頼主から持ち込まれた怪異を
拝んで始末して終わりではもったいないと考え
怪談として伝えられています。
【先生のすごいポイント】
1:オリジナリティ
怪異の表現とか発生の状況とか
「これは聞いたことがない」
と思うものがたくさん収録されています。
誰もが体験するわけではない
本当の体験をされているから
新鮮な話になるのだと思います。
2:多分相手の本気度がすごい
拝んで祓うわけなので
その対象からしてみれば
「何じゃお前!?」なのだと思います。
遊びでスポットを訪れて遭遇するのでなく
相手に喧嘩売りに行ってるので
壮絶な体験になるのだろうなと思います。
3:進行中案件がある
進行系といえば稲川先生の「生き人形」がありますが
郷内先生は「白無垢の花嫁」です。
語ってはならない怪異として
先生は苦しめられているようです。
【今作のベスト3】
・花冷え
最初に収録されている話なので
初郷内体験でした。
描写がなんじゃそりゃ!?
と衝撃を受けました。
・冷たい花
稲川先生の「サトコ」を思い出しました。
人間の想いの強さ、怖さを感じます。
・E.T.
子供の何気ない指摘の意味が分かると・・・
怪異は近くにあるんだろうなあと思わされます。
濃い話がたくさん収録されています。
郷内先生の1冊目におすすめです。。