【マーケティング】売れればいいってもんじゃない2
こんばんは。
マーケティングで大事なこと
について書きます。
今回は
カニバリ
についての話です。
誰かの3歩目くらいまで
お役立ちできることを目標にしています。
1:カニバリとは
「カニバリゼーション」は共食いのこと。
自社で新たに展開した商品やサービスが
既存の自社商品・サービスの成長を
阻害すること。
例えば高級バッグブランドが
「売上げが期待できるから販路を広げよう」と
郊外のディスカウントショップに
展開したとします。
そうすると
これまで接点がなかった新たな顧客層に対して
販売機会を作ることはできます。
しかしそれによって
培ってきた「高級ブランドイメージ」が
損なわれます。
結果
「高級」に価値を見出していた
既存顧客が流出します。
これが
新たな施策が既存ビジネスを阻害する
カニバリです。
2:なぜ起こるのか
目先の利益の誘惑は
冷静な判断を狂わせるほど強いから
ではないでしょうか。
日常の業務や目標数値に追われると
自社は誰にどんな価値を提供しているのか
意識が薄れてしまうと思います。
3:防ぎ方
自社のビジネスは誰のためのものなのか
明確に定義して根付かせることだと思います。
以前聞いた話でなるほど!と思ったのが
「マクドナルドがアルコールを売らない理由」
です。
マクドナルドのwebに代表メッセージとして
マクドナルドは、
来店される全てのお客様に、
いつでも最高のお食事体験を提供することを
目指しています。
とあります。
まず
マックの主要顧客の一つが
ファミリー・子供ということは
間違いないと思います。
仮に
マックがアルコールを販売すれば
売れますよね。
(ハンバーガー・ポテトと相性◎です)
また
既に多数のドリンクを提供しているので
取り扱う種類を一つ増やしたところで
さほど労力のかかることではない
とも言えそうです。
客単価が上がるし
アルコールの利益率は高いし
オペレーションはスムーズだし
よしやろう!
となってもおかしくないのに
なぜやらないのか?
いいこと尽くしに見えるのにやらないのは
事業目的に反してしまうから
だと考えられます。
大人に酒を提供すれば
店内でどんちゃんやったり
品のない会話が飛び交ったりします。
それは
大事な顧客である子供やファミリーの
笑顔が失われることにつながります。
マクドナルドには
自社にとって何が大事か
浸透しているからやらないんですね。
4:まとめ
目先の誘惑に負けて飛びつく前に
自社が誰に何を提供しているのかを
考えることがカニバリを防ぐと思います。
佐藤義典先生は
ビジネスの成功要因は
整合性・一貫性とおっしゃられています。
とにかく分かりやすい著作を
たくさん出されているので
ぜひ参考になさってください。
マーケティングって面白いですね。